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ひたすら書評。

30代女子は人生崖っぷち?「東京タラレバ娘」が心に刺さる

   

アラサー女子の心に刺さる東村アキコ作の漫画「東京タラレバ娘」

東京タラレバ娘は、2014年5月号からkissで不定期連載され「このマンガがすごい!2015」オンナ編の2位に選ばれました。

アラサー女子にとって、あの進撃の巨人よりも残酷過ぎる!と話題を呼んでいます。

 

「結婚したいし、子供がほしい」「一人に飽きた」「でも、いい男がいない」

などと理想を述べる友人たちへ、東村アキコ先生(38)は「檄を飛ばすことに飽きて」この漫画を描こうと思ったと言います。

 

この漫画に登場する人物は、作者の周囲にいる友人たちがモデルの、ノンフクションも交えた話なのかもしれません。

 

タラレバ娘のあらすじ

タラレバ

しがない脚本家の倫子(33)、表参道でネイルサロンを経営している香(33)、居酒屋の娘の小雪(33)は、高校の同級生。

3人は「出動」という女子会を度々開催していました。

ヒマな時は「第一出動」、愚痴を言いたい時は「第二出動」、悪口をブチかましたい時は「第三出動」、男がらみのネタは「第四出動」。

酔いつぶれるまで続く女子会の中、倫子の前に白子(タラ)とレバ刺し(レバ)が動き出し、アラサー女子にキツイ名言を数多く残します。

さらに、倫子の目の前に現れた謎のイケメンモデル・KEY(キー)が、何かある度に倫子にキツくあたるようになるのです。

 

 

 

 

以後、キツイ名言があるので、心の準備をお願いします!(特に未婚の方はご注意願います)

 

 

 

 

 

 

 

アラサー女子の心に刺さるタラレバ名言

東京タラレバ娘

婚期を逃し仕事に励んできた33才の倫子たちは、女子会を重ね過去の自分を責め続けます。

それでも前に進もうと決めた時に、決まって「年」という大きな壁にぶち当たってしまうのです。

 

タラレバばかり言ってたら、こんな歳になってしまった

33才、仕事も恋も中途半端な倫子たちは、彼氏もいない寂しい日々を送っていました。

そんな彼女たちが思い出すのは、10年前に「ダサイ」「将来がみえない」と振ってしまった元彼たち。

「もっとキレイになったら」「好きになれれば」

そんな「たられば」を繰り返し女子会を重ねる倫子たち。

今を生きようとしない彼女たちに、モデルのKEYは「女子でもないのに女子会を開くな、行遅れのオバサン」と捨て台詞を吐くのです。

 

30代は自分で立ち上がれ!もう女の子じゃないんだよ?

過去に振った男が、自分の部下と付き合うことになってしまい、自暴自棄になる倫子。

酒に飲まれ、転倒してしまった倫子と香と小雪。

しかし、転倒してしまった彼女たちを助ける人は誰もいません。

そんな彼女らにKEYは、「男に抱えてもらうのは25歳までだろ」と、冷たく突き放します。

しょうもない結婚をした同級生を憐れみ、未来にはしゃぐ若い女子も馬鹿にし、いつか自分だけは幸せを掴めると思い込んで生きてきた倫子たち。

みんなが頑張って生きているのを、自分たちは何もせずに否定し続けてきてしまったのです。

 

戦場のルールを忘れてしまう

30代になると、たくさんのことに臆病になります。

10~20代の頃は、怖いものなどなく、芸能人にはしゃぎ、おいしいスイーツを食べることに夢中で、恋にも仕事にも全力投球。

しかし、年を重ねるごとに傷つくのが怖くなった彼女たちは「次の一手」がわからなくなってしまいます。

男性の行動が、隠れた本気なのか、魔が差した気まぐれなのか、確かめることさえも怖くてできないのです。

人生という戦場をひとりで戦い生き抜くことが、こんなにも難しい。

倫子たちは、戦場をどう切り抜けていいのかさえ、もうわからなくなってしまいます。

 

人生という主役は自分。それが幸せなことだと思っていた

女性は結婚をすると、人生というリングから降りることになってしまいます。

夫や子供のサポートに回るために、女性はセコンドに回らなければなりません。

家庭を持ちながらバリバリ働く主婦も、家庭に入ればセコンド役になります。

結婚せず、仕事に生きたい、男に愛想を振りまけない彼女らは、そのセコンドを拒否し続けてきました。

つまり結婚していないアラサーの彼女らは、リングからおりることを許されないボクサー。

さらに、儚い夢を見続けて、現実というパンチを食らい続けてボロボロになっているというのです。

 

たったひとつの「愛」には適わない

若いころは、愛さえあれば何も要らないと思ったことはありませんか?

それが年を重ねる度に、「愛だけではダメだ。金が学歴が職種が・・・」と相手の環境に目が眩んでしまいます。

しかし、いざ年を重ねて思うこと。

どんなに誤魔化して着飾っても、一夜の事情に体を重ねても、たったひとつの愛に叶うものなどない、と彼女たちは気が付きます。

そのたったひとつの愛が、どうやったら手に入るのかも、わからない、と。

若いころは平気で捨ててきたものが、絶対に手に入らないものだと気が付くのです。

 

年をとると、チャンスがピンチ

ある日、仕事で躓いた倫子にチャンスが巡ってきます。

一度失ってしまった仕事が、また倫子の手中に戻ってきたのです。

「このピンチをチャンスに変える!」と意気込む倫子を、KEYは再び絶望の底へ突き落とします。

「違う、あんたらにとってチャンスがピンチなんだよ。これを逃したら、もう後はないぞ」と。

失敗しても、前にすすめばいいというのは若いうちだけ。

崖っぷち女子は、もう失敗することは許されないと言うのです。

 

 

東京タラレバ娘はこれからどうなる?

恋も仕事もうまくいかない倫子。

元彼に数股をかけられている香。

不倫の恋にのめり込んでいる小雪。

彼女たちにとって何が幸せで、どこがゴールなのか・・・非常に気になります。

バツイチ経験有の東村アキコ先生は、「決して結婚が幸せのゴールではない」と明言しているので、彼女たちが辿りつく先が、結婚ではないのかもしれません。

本当の幸せは、誰かに「してもらう」ものではなく、自分自身で「辿りつくもの」なのでしょう。

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