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ひたすら書評。

誰かを好きになるということ

   

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身内からすごくいい話を聞いたので、どうしても書きたくなりました。

ある家庭(Y家としましょう)の話です。

 

SNSに投稿された「幸せです」

lonvesns

Y家は3児を儲け、最近、小さいながらも家を建てた。

Y家の嫁(A子)は、明るく人気者で看護師をしていた。

笑顔が素敵で子供好きで、親戚づきあいも良好。愚痴を言わず、少々口うるさい夫の小言にも「仕方がないなあ」という顔で結局言うことを聞いちゃうタイプ。

A子は、20代と若く、SNS好きで、家族写真をしょっちゅう投稿。

 

「家族で幸せでした」「旦那さんとうまくいっています」

 

など、正直他人からみれば「で?」と思っちゃうくらいのノロケばかりの投稿。

わたしも、彼女は「承認欲求が強いタイプなんだな」と、常々思っていた。

 

結婚は墓場。壊れるまで我慢するもの?

夫(J)はフリーターで、体重100kgのメタボ。口は悪い。

いいところがあるとすれば、子供が好きなところだろうか。

正直、夫の稼ぎなんて彼女の半分にも満たない。

亭主関白タイプなJは、仕事や育児で忙しいA子を毎日こきつかっていた。

A子はとにかく家事と育児と仕事をこなし、要領が悪ければ夫・Jに怒られる毎日。

「ああ、あそこはもうすぐ離婚するだろうな」

誰もがそう思っていた。

幸せを演じているだけだろうけど、実際は幸せではない。あの夫婦だけではない、きっとみんな同じだろう。

結婚なんてまさに人生の墓場。ロクなもんじゃない。

どれだけ嫌なことに耐えられるか、耐えられなくなったら、きっと壊れる。壊れるまでが結婚。

そう思っていた。

 

SNSの真実

A子とJがしょっちゅう夫婦喧嘩をすることも知っていた。

A子が泣きながら相談してきたは、本当に可哀想だと思った。

そんな彼女に「あなたは頑張ってるよ、大丈夫」と慰めることしかできなかった。

周囲も、Y家は実は夫婦不仲なんだろう、と確信していた。

せっかく家を建てたのに、もったいない・・・周囲の人間は、彼らがいずれ離婚するだろうと決めつけ、遠くから見守っていた。

 

ある日、地元に帰ったときに、A子の姉と道で再開した。

久しぶりに再会した私たちは、当然A子の話になった。

その時、信じられない話を聞いた。

A子とJは小学校からの幼馴染。

JはA子にとって初恋の人だったそうだ。

実はJは内臓を患っていて、A子はJのために看護師になり、ずっとずっと想い続けてきたそうだ。

そんなA子の口癖は「J無しじゃとても生きていけない」だそう。

夫婦喧嘩も自分の気持ちを抑えられきれなくて、泣いてしまうそうだ。

彼女がSNSで投稿してた、あの「幸せです」は、本音だったんだと知った。

 

わたしは、心から「幸せです」と投降できたことなんてあっただろうか。

 

人を好きになるということ

それから間もなく、Jは公務員試験に合格した。

知る限りでは、Jは今まで何の努力もしないで愚痴を吐き続けてきた男だ。

試験勉強も「やるやる」と言ってはすぐに寝てしまう。大学も中退。

そんなJが、まさかまともに就職するなんて・・・と親でさえも驚いていたそう。

JはA子の気持ちを受け取ったのだろうか。

夫婦は、本当に不思議だ。

でも、人を本当に好きになるということも、それ以上に不思議だ。

 

配偶者を収入や職種で選ぶ人だっているだろう。

顔やスタイル重視で相手を決める人だっているだろう。

「誰でもいいから」と、妥協して結婚する人だっているだろう。

何より「初恋は実らない」そう決めつけている人もいるだろう。

 

そんな常識をもった人たちが、こう疑問に思っている。

彼女はどうして、何も持っていない彼を想い続けることができたんだろう、と。

 

あなたは、誰かを好きになったことがありますか?

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